インタビュー
山澤 博文 さん
● 農業歴、有機歴
農業歴は3年です。有機農業歴だと1年になります。
● 種類、品名
たまねぎ、そば、カボチャ、枝豆、サツマイモ
● 有機を始めたきっかけ
子どもに有機の野菜を食べさせたいと思ったからです。
最初は慣行栽培でやっていましたが、上記の理由で有機農業に切り替えました。他の農業者の方に教わりながら有機で野菜を作っています。
● 有機栽培へのこだわり
できるだけ自然栽培をしたいですね。肥料も最小限の肥料で、農薬は使わず作っていきたいと思っています。
● 今後の目標、どうなっていきたいか、どうしていきたいか等
いずれ学校給食の食材を有機農産物に変えたいです。ただ、サイズなどでなかなか難しいところもあるので安定して作っていけるようにしたいですね。
さらに、米沢市内の飲食店でも使ってもらえたら嬉しいです。地元の方にも食べていただきたいです。
小関 恭弘 さん
● 農業歴、有機歴
農業歴は31年です。有機農業歴は29年になります。
最初の2年間は親が慣行栽培をしていたのを手伝っていました。
● 種類、品名
お米、大豆、きゅうり(夏秋11、12月はハウスで暖房しながら栽培)
● 有機を始めたきっかけ
実は、農業をやるつもりはなかったんです。当時、大学でここを離れていて戻ってくる気はなかったんです。ただ、いろんな人から置賜の有機農業が盛んで面白い人たちがいっぱいいると聞いて、自分の故郷がそんな面白いんだったら帰ってみようかと思い帰ってきました。
帰ってきて最初は高畠に行き、2年間いろいろなところで勉強しました。
● 有機栽培へのこだわり
畑にいる虫は、害虫が10%で残り90%はただの虫なんです。
そこに農薬を使うと害虫も益虫もみんな死んでしまう。そうすると、生態系のバランスが取れなくなって、ある日突然害虫が発生したり、害虫が抗体を持ってしまったりするんですね。腸内環境の菌と同じで、ある程度害虫と益虫のバランスも大事なんですよ。たとえば、クモはカメムシの天敵。殺虫剤を使わなくてもその環境を作ればそんなに害虫が発生しなくなるんですね。なので、生態系を守っていくのが大事だと思っています。
天敵がいる環境を作り、土を肥やすのが大事だと思います。土の中にたくさんの微生物が生まれてそれを食べにくる虫が発生するから。植物にもちゃんとミネラルを入れて人間と同じで免疫力をつけてあげることが大事だと思ってます。
● 今後の目標、どうなっていきたいか、どうしていきたいか等
今後は若手の農業者や仲間をもっと増やしたいですね。ここ数年は若い人が移住してきて農業を始めてくれてうれしかった。
今後も引き継いでくれる人が来てくれればいいなあ・・・
島貫 清孝 さん
● マガモ農法について
マガモ歴は15年になります。
マガモが泳ぐと土が濁り陽の光が入らなくなるので雑草が育ちにくくなります。
孵化してから2~3週間ぐらいのヒナが来ます。田植えをしてから3日ぐらいでマガモを放します。そのタイミングがかなり大事なんです。マガモがまだヒナなので寒いと死んでしまうこともあるからです。マガモは自分を覚えていて田んぼに行くと餌がもらえると思って寄ってくるのがかわいいです。
● 農業歴、有機歴
50年
● 種類、品名
つや姫、コシヒカリ、山形95号
トマト、ミニトマト、キュウリ、かぼちゃ、なす、くきたち(さつきな)
● 有機を始めたきっかけ
大地を守る会への加入です。
昔は農薬散布中に肌が真っ赤になるぐらいすごく強い農薬を使っていたんです。今は安全な農薬もあるが、昔はそういう規定がなかった。そういった情報を知ってから、有機のことを学び、有機の大切さに気付き、有機農業を始めました。口にするものもすごく気を使っています。
● 有機栽培へのこだわり
量・味にこだわっています。
10aあたり約180~240㎏の収穫量では少ないと思っています。目標は600㎏採れるように努力しています。
有機質100%で肥料を使うとだんだん土が肥えてくるんです。そうすると微生物が多くなって、よりお米が多く取れるようになるのでそこをこだわっています。
● 今後の目標、どうなっていきたいか、どうしていきたいか等
「どこで買えるの?」と言われることが多いので、いろいろな場所で買ってもらえるようになればいいなと思っています。