米沢藩9代藩主上杉鷹山が米沢織を産業として確立した後、今日まで市の基幹産業として発展してきました。
米沢織の特徴は、織る前に糸を染める先染絹織物で、染料は紅花など自然の植物が主流です。四季折々、変化にとんだ米沢の風土の中、春はうこぎ染めや剪定されたさくらんぼの枝染め、夏は藍染め、秋は栗の実を取り出した後のいが染め、冬は特に染め付がいいといわれている紅花染めなど、季節ごとにいろいろな植物を利用して糸染めが行われます。
その繊細な色合いには、化学染料では出し得ない独特の柔らかさがあり、優雅な米沢織に仕上げられます。