米沢の特産品紹介

工芸品・原方刺し子

原方刺し子

花ぞうきん

 刺し子は各地方で伝承され、現在も手芸の一分野として人気を集めていますが、米沢の刺し子は「原方刺し子」と呼ばれ、「くぐり刺し」が特徴です。

 関ケ原の合戦後、米沢30万石に減移封された上杉家の下級武士の妻たちが、着るものもない貧しさの中で、布に糸を刺すことでつなぎ合わせ、丈夫に使えるようにと刺し子を施したことが始まりと言われています。

 現在は、刺し子作家の遠藤きよ子さんが、昔ながらのくぐり刺しに新しい技術とデザインを取り入れ、多くの作品を制作しています。

花ぞうきん

最初は、生活の知恵として施された刺し子ですが、また違った側面も持っています。それが玄関の敷物として作られた「花ぞうきん」と呼ばれる美しい雑巾です。暮らしは貧しくても、武士の妻としてのプライドが美しい雑巾を作り上げたと言われています。その文様には子供の成長や夫の出世を願う気持ちが込められています。

作家から一言

作家から一言

刺し子工房「創匠庵」
遠藤 きよこ さん

「懐刀を針に持ち替えて」凛として生き抜いた、武士の妻たちの心意気を感じながら、一針一針心を込めて糸をさしています。技術とともに、この思いも後世に伝えていきたいと思っています。

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